Autodesk社がAutodeskHelpのMCPサーバーを公開して1か月ほど経ちましたので、ちょこっと検証してみた感想になります。
■現在利用できるMCP サーバーは?
現在Autodesk社によって開発され、一般に公開されているMCPサーバー
- Autodesk Help MCP サーバー
- Revit 2027 MCP サーバー (ローカル MCP サーバーなので別途インストールすることが必要?)
- Fusion MCP サーバー
- Fusion Data MCP サーバー など…
■Autodesk Help MCP サーバーの利用方法
利用方法について公式のデベロッパー向けブログでは以下の様に案内されている。
- Autodesk社がテスト・サポートしているAIエージェント
- Cursor
- Claude Desktop
ただ、今回の検証では上記のようなAIエージェントは使用せず、OpenAIのResponses APIを使用している。 (既存のAIエージェントを介しての利用ではなく、AIサービスからの利用を想定している感じ)
var client = new ResponsesClient("API KEY");
List<ResponseItem> inputItems = new List<ResponseItem>();
var userMessage = ResponseItem.CreateUserMessageItem("ユーザープロンプト");
inputItems.Add(userMessage);
// オプションを作成
var responseOption = new CreateResponseOptions("gpt-5.4-2026-03-05", inputItems);
// ツールを追加
responseOption.Tools.Add(AutodeskProductHelp());
ResponseResult response = await client.CreateResponseAsync(responseOption);
private static McpTool AutodeskProductHelp()
{
var mcpTool = new McpTool(
serverLabel: "autodesk-product-help",
serverUri: new Uri("https://developer.api.autodesk.com/knowledge/public/v1/mcp"));
mcpTool.ServerDescription = "オートデスク製品のオンライン ヘルプ";
mcpTool.ToolCallApprovalPolicy = new McpToolCallApprovalPolicy(
GlobalMcpToolCallApprovalPolicy.NeverRequireApproval);
return mcpTool;
}
■検証結果
Autodesk Assistant でも同じユーザープロンプトを入力し、回答結果を比較してみた。
ユーザープロンプト①
Autodesk Help MCP サーバーがサポートしている製品は?
- Autodesk Assistant
Autodesk Help MCPサーバーがサポートしている製品は非常に多岐にわたります。主要な製品カテゴリーをご紹介します:
## **設計・CAD製品**
- **AutoCAD** (ACD) - 2021-2027
- **AutoCAD LT** (ACDLT) - 2021-2027
- **AutoCAD for Mac** (ACDMAC) - 2021-2027
- **AutoCAD Architecture** (ARCHDESK) - 2021-2027
- **AutoCAD Electrical** (ACAD_E) - 2021-2027
- **AutoCAD MEP** (BLDSYS) - 2021-2027
- **AutoCAD Mechanical** (AMECH_PP) - 2021-2027
- **AutoCAD Map 3D** (MAP) - 2021-2027
- **AutoCAD Plant 3D** (PLNT3D) - 2021-2027
## **BIM・建築製品**
- **Revit** (RVT) - 2021-2027
- **Revit LT** (RVTLT) - 2021-2027
- **Civil 3D** (CIV3D) - 2021-2027
- **Advance Steel** (ADSTPR) - 2021-2027
## **3D・アニメーション製品**
- **3ds Max** (3DSMAX) - 2021-2027
- **Maya** (MAYA) - 2022-2027
- **Maya Unlimited** (MAYAUL) - 2022-2027
- **MotionBuilder** (MOBPRO) - 2022-2027
- **Mudbox** (MBXPRO) - 2018-2027
## **製造・エンジニアリング製品**
- **Inventor** (INVNTOR) - 2021-2027
- **Inventor Professional** (INVPROSA) - 2021-2027
- **Inventor Nastran** (NINCAD) - 2021-2027
- **PowerMill** (PWRMS) - 2021-2027
- **PowerShape** (PWRSS) - 2021-2027
- **PowerInspect** (PWRIS) - 2021-2027
- **FeatureCAM** (FCAMS) - 2021-2027
## **シミュレーション・解析製品**
- **Autodesk CFD** (SCFD) - 2021-2027
- **Robot Structural Analysis Professional** (RSAPRO) - 2021-2027
- **Moldflow Adviser Ultimate** (MFAA) - 2021-2027
- **Moldflow Insight** (MFIA) - 2021-2027
## **クラウド・コラボレーション製品**
- **Fusion** (FSN)
- **BIM 360** 関連製品
- **Construction Cloud** 関連製品
## **その他の専門製品**
- **Arnold** (ARNOL) - 2023-2026
- **ReCap Pro** (RECAP) - 2018-2026
- **Navisworks Freedom** (NAVFREE) - 2024-2027
- **Vault Professional** (VLTM) - 2024-2027
合計で**200以上の製品**がサポートされており、それぞれに複数のリリースバージョンが含まれています。各製品には製品コード(例:ACD、RVT、3DSMAX)とサポートされているリリースコード(年度)が設定されています。
Responses API + MCPサーバー
Autodesk Help MCP サーバーがサポートしている製品は多数あります。
取得できた製品カタログには、たとえば以下が含まれています。
- AutoCAD
- AutoCAD LT
- AutoCAD for Mac
- AutoCAD Architecture
- AutoCAD Electrical
- AutoCAD Mechanical
- AutoCAD Plant 3D
- Civil 3D
- Revit
- Revit LT
- Inventor
- Inventor Professional
- Fusion
- Maya
- 3ds Max
- Navisworks Manage
- Navisworks Simulate
- ReCap Pro
- InfraWorks
- Vault Professional
- Robot Structural Analysis Professional
- DWG TrueView
- Moldflow Insight
- MotionBuilder
- Mudbox
- Arnold
- Autodesk Access
- Desktop Connector
- BIM Collaborate
- Docs for AEC Collection
- Takeoff
- Forma
- Flow Production Tracking
ほかにも、コレクション製品、クラウド製品、拡張機能、旧製品を含めて非常に多くの製品が登録されています。
補足:
- カタログには重複している製品名も一部含まれています。
- 製品ごとに `product_code` と、対応している `release_code` がある場合があります。
必要なら次にできます。
1. サポート製品を一覧で全部出す
2. `product_name / product_code / release_code` 付きで表にする
3. AutoCAD系、Revit系、Fusion系のようにカテゴリ別に整理する
必要なら、次の返答で「全製品一覧」を見やすく整形して出します。
ユーザープロンプト②
異尺度対応オブジェクトの仕組みを説明して
- Autodesk Assistant
異尺度対応オブジェクトの仕組みについて説明いたします。
## 異尺度対応オブジェクトとは
異尺度対応オブジェクトは、AutoCADの注釈機能の一つで、**選択した注釈尺度に従って自動的にサイズが変化する**オブジェクトです。これにより、異なる尺度のビューポートでも一貫したサイズで注釈を表示できます。
## 主な特徴
### 1. **自動スケール調整**
- 現在の図面の注釈尺度やレイアウトビューポート尺度に基づいて、オブジェクトのサイズが自動的に調整されます
- 図面全体で一貫したサイズを維持できます
### 2. **対象オブジェクト**
異尺度対応にできる主なオブジェクト:
- `マルチテキスト(MTEXT)`
- `文字(TEXT)`
- `寸法`
- `マルチ引出線`
- `ブロック`
### 3. **尺度表現の管理**
- 各注釈尺度に対して異なる位置を割り当てることができます
- 複数の尺度表現を持つことが可能です
## 設定と操作
### **異尺度対応の有効/無効**
- **プロパティパレット**(`Ctrl+1`)で`異尺度対応`プロパティを`はい/いいえ`で切り替え
- `ANNOAUTOSCALE`システム変数で自動スケール機能を制御
### **尺度表現の調整**
- `ANNORESET`コマンド:すべての尺度表現の位置を現在の尺度表現の位置にリセット
- 注釈リボンの`尺度を追加/削除`で尺度リストを管理
## 注意点
### **移動操作**
- **グリップでの移動は避ける**:現在の尺度表現のみが移動され、他の尺度表現がずれる可能性があります
- **`MOVE`コマンドを使用**:すべての尺度表現が一緒に移動されます
### **一括変更**
- `SELECTSIMILAR`(類似オブジェクト選択)や`QSELECT`(クイック選択)を使用して、複数の異尺度対応オブジェクトを一度に選択・変更できます
異尺度対応オブジェクトは、特に複数の尺度を扱う図面において、注釈の管理を効率化する重要な機能です。
Sources:
- [異尺度対応オブジェクトを AutoCAD でグローバルに非異尺度対応にする方法](https://www.autodesk.com/jp/support/technical/article/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/AutoCAD-How-to-make-annotative-objects-non-annotative-globally.html)
- [AutoCAD 製品で注釈尺度を変更すると異尺度対応オブジェクトが移動する](https://www.autodesk.com/jp/support/technical/article/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/Annotative-block-moves-when-annotation-scale-changed.html)
- [注釈オブジェクトは、異尺度対応尺度を変更せずに尺度が変更されます](https://www.autodesk.com/jp/support/technical/article/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/Annotation-objects-change-scale-without-making-changes-to-the-annotative-scale.html)
- Responses API + MCPサーバー
AutoCAD の**異尺度対応オブジェクト**は、
**「注釈をどの尺度のビューポートでも、紙の上では同じ見やすさで表示するための仕組み」**です。
## まず結論
普通の文字や寸法は、縮尺が違うと大きすぎたり小さすぎたりします。
異尺度対応オブジェクトを使うと、AutoCAD が**尺度ごとの表示表現を持たせて**、
**現在の注釈尺度に合うものだけを表示**します。
---
## 何を解決する仕組みか
たとえば同じモデルを、
- 1:50 のビューポート
- 1:100 のビューポート
- 1:200 のビューポート
で見せたいとします。
通常の注釈だと、1つの文字高さでは全部にちょうどよくなりません。
そこで異尺度対応を使うと、**モデル空間に1つの注釈を置きつつ、複数尺度に対応**できます。
---
## 仕組みの核心
異尺度対応オブジェクトには、**1つ以上の注釈尺度**が割り当てられます。
各尺度に対して AutoCAD は、そのオブジェクトの**尺度表現**を持ちます。
### つまり
1つの文字や寸法でも内部的には
- 1:50 用の表示
- 1:100 用の表示
- 1:200 用の表示
のような対応を持てます。
そして、今見ている場所の**注釈尺度**や**ビューポート尺度**に応じて、
- 一致する尺度表現があれば表示
- 一致しなければ非表示
になります。
---
## どう見えるのか
たとえば文字高さを「紙面上で 2.5mm」にしたい場合、
- 1:50 ではモデル空間では大きめ
- 1:100 ではその2倍
- 1:200 ではさらに大きく
というように、**モデル上の実サイズは変わる**のに、
印刷した紙では**同じ 2.5mm に見える**よう AutoCAD が調整します。
---
## 重要な構成要素
### 1. 注釈尺度
現在作業中の尺度です。
新しく作る異尺度対応オブジェクトには、通常この尺度が割り当てられます。
### 2. 異尺度対応スタイル
文字スタイル、寸法スタイル、マルチ引出線スタイルなどに
「異尺度対応」を設定できます。
これにより、そのスタイルで作る注釈が異尺度対応になります。
### 3. 尺度表現
同じオブジェクトが持つ、尺度ごとの表示情報です。
位置やサイズの表現が尺度別に管理されます。
---
## 対応できる主なオブジェクト
AutoCAD ヘルプでは主に次が対象です。
- 文字(単一行文字、マルチテキスト)
- 寸法
- マルチ引出線
- ハッチング
- ブロックと属性
- 幾何公差
---
## モデル空間とレイアウトでの動き
### モデル空間
現在の**注釈尺度**に合う表現が表示されます。
### レイアウトのビューポート
そのビューポートの尺度に対応する注釈尺度の表現が表示されます。
そのため、同じモデル上の注釈でも、ビューポートごとに適切な大きさで見えます。
---
## 具体例
1つの注記テキストに
- 1:50
- 1:100
の注釈尺度を割り当てたとします。
すると:
- 1:50 のビューポートでは 1:50 用表現が表示
- 1:100 のビューポートでは 1:100 用表現が表示
- 1:200 のビューポートでは、1:200 が割り当てられていなければ通常は表示されない
という動きになります。
---
## 従来方法との違い
異尺度対応を使わない昔ながらの運用では、
- 尺度ごとに別レイヤーへ注釈を作る
- ビューポートごとにレイヤーフリーズで切り替える
といった管理が必要でした。
異尺度対応では、
**1つの注釈オブジェクトに複数尺度を持たせる**ため、
レイヤー管理がかなり簡単になります。
---
## メリット
- 複数縮尺の図面で注釈を再作成しなくてよい
- 印刷時の文字・寸法の見た目をそろえやすい
- レイヤー分けによる手動管理を減らせる
- 同じモデルを複数尺度で使う図面に向いている
---
## 注意点
- 対応する注釈尺度が割り当てられていないと、そのビューポートでは表示されない
- 自動で尺度を追加しすぎると、図面が重くなったり管理が煩雑になる
- 尺度ごとに位置表現がずれることがあり、必要に応じて調整やリセットが必要
---
## 一言でいうと
異尺度対応オブジェクトは、
**「モデル空間に置いた注釈を、複数の表示尺度に合わせて自動的に拡大縮小・表示切替する仕組み」**です。
必要なら次に、
- **初心者向けに図付きイメージで説明**
- **通常注釈との違いを表で整理**
- **AutoCAD での設定手順(文字・寸法・マルチ引出線)**
のどれかで続けて説明できます。
■乾燥
技術的にはオプションのツールに Autodesk Help MCP サーバー を追加するだけなので簡単に利用することが可能で、 これまでAutodeskが積み上げてきたサポート向けのドキュメントを簡単に活用した回答が作成されていた。
特に、異尺度対応オブジェクトの仕組みの説明に関しては、異尺度対応の概念からAutoCAD上での扱いまでをわかりやすく説明されていて、ヘルプドキュメントを確認するよりも理解しやすい内容であると感じている。
AutoCAD 2027 の Autodesk Assistant に新しく組み込まれた機能の一部も、ローカル MCP サーバー 経由で取得した情報から回答を生成や、ハイライト表示などの製品の操作などを実行しており、現在は内部認証の有無などによって安易に公開できない状況であると思わえるが、今後はAPI経由での利用方法が公開されることを期待している。

